高剛性で、耐ダスト性に優れた、ソフト&メタルシート、ツインシートの全溶接型直埋式スチール弁
近年、都市ガスの需要拡大のためガス輸送導管も延長されると共に、圧力も高圧化され、溶接配管による施工が増加しています。又、設置方法も地下埋設物の過密化により地下に直接設置できる遮断弁が要望されています。
今回開発致しました「全溶接型直埋式スチール弁」は、ガス輸送鋼管ラインの遮断弁としてすべての条件を備えた、ハイグレードな製品で、都市ガス事業に大きく貢献致します。
特長
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信頼性の高いボディ構造
地下に直接埋設し、鋼管に溶接接合するには、地盤沈下、地震や車両による震動などにより、外部への漏洩、操作やシール性能への影響があってはなりません。スチール弁のボディは、材質が安定した、圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG)又は、溶接構造用圧延鋼材(SM400B)を成型加工した溶接一体構造で、剛性が高く、接続される鋼管と同等以上の信頼性があります。
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確実なシール性能
パイプライン内の砂、錆および溶接スラグ等の異物による、弁シール性能への異常を来たしてはなりません。スチール弁のシール機構は、新開発の特殊ソフトシールとメタルシートのツインシートの上下流4重シールで、且つ流体圧力によるセルフシール方式を採用しており、中圧~低圧まで長期にわたり安定したシールが行えます。万一、長期間の使用により、特殊ソフトシートに異常をきたした時でも、メタルシートが緊急蘇生用としてバックアップし、シーラントを注入することにより長期にわたり確実なシール性能を発揮します。
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省メンテナンス
通常は特殊ソフトシートによりシールを行いますので、開閉時のシーラント注入作業が伴わないので省メンテナンスです。
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容易な操作性
特殊減速装置により、低いトルクで且つ少ない回転数で弁の開閉操作ができ、緊急時に速やかに対処できます。
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省スペースな設置面積と省コスト
バルブ操作のためのマンホールの大きさは、標準タイプ(900×600)とコンパクトタイプ(φ600)から選択できます。コンパクトタイプは通常タイプに比べて約1/2の面積でマンホールも設置ができ、費用も省コストです。
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容易な設置性
バルブは軽量、コンパクトを重視して設計されており、バルブ本体と絶縁されているサポートダイによりバルブの保管、設置が容易です。(100A~200A:オプション)
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確実な絶縁防食
バルブ外表面はタールポリウレタン系防食ライニングを施し、腐食を防ぐ一方バルブと地中との絶縁を図り、バルブを長期にわたり保護します。